オンライン英会話で英会話力が伸びないという方が多いようなので、以前書いた内容を補足します。
前回の内容は、以下のような英語の基礎体力(中学レベルの英語の構造がある程度体に入っている、発音の基礎学習をしている、よくある会話文や語彙が頭に入っている)がある人向けでした。
オンライン英会話はアウトプットの場~インプットが不十分では意味がない
オンライン英会話は基本的にアウトプットの場です。インプットの練習にも使えないこともないですが、インプットは一人でもいつでもできるので、費用対効果を考えるとインプットはオンライン英会話を使わず、独自にやった方がいいと思います。(オンライン英会話と並行してももちろんいいですが)
以下、教材は自分がやって効果があったものを挙げていますが、今は教材は素晴らしいものが本当にたくさん出ているので、自分に合ったものを選んでもらえればいいと思います。ただし、そこで体得すべき内容は、以下項目で共通していると思います。私は単なる一学習者ですが、大人になってから学習した英語の達人のツイートや本など見ていると、以下を重視していない人は多分いないんじゃないかと思います。
必要な基礎体力①:英語の構造(理解だけでなく、体にしみこませる)
文法という言い方をすると、アレルギーがある方も知れません。が、日本語と英語は全く構造が違う言語なので、英語の構造を理解しないと、日本語で言いたいことがあっても英語が出てこないのです。大したことはありません。中学で習った英語でまずは十分です。
できれば、中学の教科書を引っ張り出して、3年分の音読を100回くらいすると良いと思います。
そんなもの残っていない、という方。僕が勉強した本をご参考に貼っておきます。アメリカ口語教本(入門編、初級編)という本です。
パターンプラクティスという、英語の構文を体にしみこませるための練習問題が入っています。入門編と初級編をやれば、中学の文法構文の復習と、そのアウトプットの素地が十分できるのではと思います。英語が全く口から出なかった自分が、英検準一級の面接で高得点が取れたのはこれをやっていたからだと思います。
必要な基礎体力②:使える語彙、言い回しを増やす
オンライン英会話の、例えばフリートークで、うまく言えなかったことがあって、あとで調べたとします。「あーそうそう、そう言うんだった」か、「全く知らなかった」、どちらが多いですか?後者が半分以上なら、インプットがまだ足りないと思います。
言葉や、基本的なフレーズは、いろいろな勉強の仕方があると思います。僕の場合はNHKラジオのビジネス英語で語彙、よくある言い回しの引き出しを増やしました。
短時間で、というなら、僕のお勧めは、これです。ただ語彙の増やし方は、自分の好みがあると思うので、他にも探してみて下さい。たとえばNHKのラジオ英会話講座はどれもおすすめです。
必要な基礎体力③:発音の練習
もう一つ大事なのは、発音です。特に大人になってから本格的に英語の学習をし直す人は、発音を軽視しないで、できるだけ正しい発音を意識して、トレーニングとして取り入れたほうがいいです。リスニング、スピーキングそれぞれで学習効率がすごく上がります。
本当は、最初は個人レッスン等でフィードバックを受けるのが一番良いと思います。自分自身が受けていないのでここでは書きませんが、僕がツイッターでフォローしている方で発音を教えている先生が何人かいます。どの先生もとてもよさそうなので、探すときの参考にしてください。
その他、オンラインで発音を勉強する場合のご参考として、前に書いた以下の記事をご参照ください。
最後に
繰り返しになりますが、オンライン英会話は素晴らしい勉強方法ですが、アウトプット中心に使った方が効率がいい。インプットは、別の方法で集中してやった方が時間効果が高いと思います。
で、上達した効果が実感できるのは、僕の場合、英語学習を再度始めて500時間~700時間くらいたってからでした。どれだけ効率的に学習しても、よっぽど才能のある、要領の良い人でなければ、上達を実感するくらいまでになるのにこれくらいはかかると思います。
具体的には、オンライン英会話に30分、インプットに1時間半、合計2時間、隙間時間を入れて捻出できれば、一年後にはかなり上達が実感できると思います。
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