ロカベンって?補助金申請に役立つ経営見える化ツール!

中小企業診断士

こういう人のための記事です。

小規模事業者
小規模事業者

補助金申請に事業計画書が必要って書いてあったけど、どう作ればいいの?
記入事例の項目に合わせて書いてみたけど、なんか薄っぺらい。これじゃ審査通らないんじゃないかな。。

駆け出しコンサル
駆け出しコンサル

駆け出しコンサルとして、事業計画策定、補助金申請の仕事をしたいけど、支援のための考えの軸、フレームワークが欲しいなぁ。

■ロカベンとは


ロカベンとは、ローカルベンチマークの略で、企業の経営状態の把握、いわゆる「企業の健康診断」を行うツール(Excelファイル)の事です。以下、通産省のサイトからダウンロードして使うことができます。

https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/

■何の役に立つの?

これを使うことで、企業を取り巻く状況や、その企業自体の状況を可視化し、戦略、事業計画をを立てることができるようになります。

より近視眼的なことを言うと、補助金の申請には、具体的で効果のある、実行可能な事業計画を提出する必要があるケースが多いですが、その事業計画策定に役に立つ、ということです。(なお、このロカベン自体が提出の必須要件なっている補助金は、調べた限りでは見つかりませんでした。)

しかし当然、最終目的は補助金をもらうことではなく、その補助金でその企業が実際に成長していくことですから、その最終目的にあった計画を作るためのツール、ということになります。その企業も、それをサポートするコンサルも、補助金を出す公的機関すべてに対して役立つ、「三方良し」のツールと言えると思います。

こういうテンプレートは以前から色々とあると思います。
私も、中小企業診断士の診断実習の時にテンプレートを頂き、それで診断をした記憶があります。

でも、この「ロカベン」は良く練れられ作られているな、と思いました。自分で見てみてここがいい!と思ったポイントです。

・入力に必要な調査が最小限で済む


例えば、財務分析を行うには、当然財務データを入力する必要があります。もちろん詳しく入れれば入れるほどいいのですが、入力の手間が大変になる、というジレンマがあります。このシートでは以下の入力項目(黄色背景)になっていて、最低限必要なポイントを押さえた入力項目になっていると思いました。

・定性的な項目のモレやダブリが防げる

財務情報を見える化するものは多数ありますが、定性情報、例えば業務フローや商流を、ポイントを押さえて入力するような形態になっています。ここから、それぞれのフローでの差別化ポイントは何か?あるいは、仕入先や得意先がどうして自社を選んでくれているのか?など、自社の強みをあぶりだせるような項目になっていると思いました。

この「自社の強みは何か」というのは戦略を立てる上で最重要のポイントだと思いますが、ヒアリングで聞き出そうとしても、スキルの高くない人だとあまりうまく引き出せないことがあると思います。

しかし、このシートを使うことで、誰がやっても、内容が一定のレベルで「見える化」されます。これはかなり大きなメリットだと思います。
また、入力内容の粒度(もちろん細かいほうがいいんでしょうが、負担にならずに重要なポイント押さえることが大事)もとても良いと思いました。

■どうやって使うの?


これは、以下の経産省のサイト「ローカルベンチマーク作成ガイド」が参考になります。

https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/guide.html

また、活用事例のページもあります。資金調達、補助金申請、IT導入を目的に作成し、成功した事例が乗っていますので、参考になると思います。
https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/jirei.html

こういったツールは、「活用したもの勝ち」だと思います。どんどん使っていきましょう。私も活用していきたいと思います。

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