中学受験は、親が10割

その他もろもろ

こんな本がありました。

二人の子供が、中学受験を経験しました。いわゆる「難関校」というわけではないのですが、まぁ子供の勉強や中学生活が充実すると思えるような、希望した学校に合格することができ、二人とも学校生活を楽しんでいます。

受験をさせようと思った時にこの本を買ったのですが、受験が終わって、「本当だったなぁ、親の覚悟と行動が必須だわ」と思いました。そういう意味で、子供の受験に「気持ちを全振りする」覚悟が必要、という意味でこのタイトルにしました。

もちろん自分の経験からなので、単に事例2件だけ、n=2です。でもたぶん、典型的な小学生(特に男の子)は、自分から勉強したり、目標に向かって頑張ったり、テストの点に一喜一憂したり、という感情に、まだならない、精神的に幼い子が多いんじゃないでしょうか。

塾にまかせっきりはダメ

ほとんどの方は、受験のために塾に通わせていると思いますが、6年生のお子さんを持つ親、特に現在のように、夏が過ぎ、秋になってくると、気持ちが焦ってきて、塾の先生に頼りたくなる気持ちが強くなると思います。

もちろん、経験豊富な先生のアドバイスを参考にすることは大事なのですが、それでも、「自分の子供」に100%コミットするべきなのは、もちろん親です。

僕の子供たちは日能研に通っていました。合格できたのは日能研の先生方のおかげだと本当に感謝しているのですが、やはり、先生はとても多くの子供を相手しなくてはなりません。自分の子供の毎日の生活や学習のペースは親がきっちり管理するしかありません。

生活のペースは親が見て、学習計画は塾に任せる、というのでうまくいく子供もいると思います。しかし、現時点でうまくいっていないと感じているのであれば、親が学習面の管理もしっかりしなくてはならないと思います。

苦手な教科は親が勉強する

特に、苦手な教科を持つお子さんについては、その教科を「親自身が」勉強して、理解の過程を自分自身で体験することがとても役に立つと思います。

どこかで聞いた話なのですが、超難関校の女子中学を受験するお母さんは、その大半が、自分自身も受験したら合格するレベルまで一緒に勉強をやりこんでいるそうです。実際にデータを取っているわけではないのでしょうが、感覚として、十分あり得る話だな、と思います。

「下剋上受験」という本が話題になりましたね。ドラマにもなりました。このように親が勉強して、子供に教えるケースは例外ではなく、実際はかなり多いのではと思います。

うちの子供は、とにかく算数の点が取れなくて、最後まで苦しみました(親が)。決して全然ダメというわけではなく、結構難しい問題も理解しているんですが、とにかくケアレスミスが多すぎる、中学受験独自の解き方のパターンを「理解」だけでなく「手が勝手に動いて解ける」ところまで落とし込めていませんでした。

日能研の学習カリキュラムをちゃんとこなせる子供だったら、そのレベルには達しているはずなんですが、集団の授業では、あまり集中力を保てていないような感じでした。

模試でも、算数が全体の足を引っ張ってしまっており、いよいよもうこれは何とかしなくては、、、と焦って、悩みに悩んで、全体の復習のためにこの本を買って、子供と一緒に勉強して心中しよう、と覚悟しました。

この期に及んで新しい本に手を出すのは基本的にはNGであることは分かっていて、本当に悩んだ結果、思い切って始めたのですが、結果的にはこれが正解でした。この本は、中学受験算数の全体像が本当にわかりやすくまとめられています。見開きで1単元であるところもとても良かったです。日能研でずっとやってきたことの全体を振り返り、強化するのにぴったりでした。

子供と、ほぼ毎日(会社が遅い時はそうはいかなかったですが)一緒に例題をやって、解き方のパターンを理解して、同じ見開きにある応用問題までできればやりました。

勉強した単元は、目次の項目に色を塗って、進んだところが目に見えてわかるようにしました。

過去問で傾向をしっかり確認

もう一つ、工夫したところでうまくいったと思うのは、志望校の問題の傾向を見て、その単元を重点的に行うことです。算数の得意な子にはそこまで必要はないと思うのですが、苦手でも、足を引っ張らない程度に点数を稼ぐには、やはりその学校の傾向を見て、その傾向にあった問題を重点的に克服していくことがとても大事だと思います。

秋頃は絶望的な点だったのですが、これを年末から1月まで(お正月はもちろん返上)一緒に繰り返していったことで、その志望校の過去問だけは、ある程度安定した点が取れるようになってきました。

そうそう、過去問は、早く手を付けたほうがいいです。学校数×その学校の受験日数×5年分くらいの過去問って膨大な数になりますので。コツは、全部を一気にやろうとしないで、1教科ずつでいいので毎日の学習に組み込むことです。もったいぶって直前まで残しておく、なんてしないほうが良かったです。

とにかく、親が覚悟を決めて学習内容まで含めて100%コミットし、戦略を持って進めて、PDCAを回すことが大事だと思いました。(あ、これ仕事やっているみたいだな)

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