人生、うまくいかないこと、ありましたでしょうか。精神的に追い込まれること、ありましたでしょうか。
僕は、「これはまずい、どうしよう」ということが、今まで何度かありました。
性格なんでしょうね。心配事が起きると、その心配が実際に起こってしまいそうで、四六時中気になってしまいます。
こういう時に必ず読む本があります。その本を読むと、落ち着き、とても楽になり、現実的な対処を考えることができます。何度も自分の危機を救ってくれました。
近所の本屋で
この本を買ったのは大学生の時でした。
行きたかった大学で、したい勉強ができて、若くて、仲間もいて。今思い出すと、人生の絶頂期ですね。まあお金はなかったけど。どこに文句があるんだ、と今は思えます。
しかしそのころ、いつも何かに心配していました。今となっては何に悩んでいたのか思い出せないのですが。。
そんな時、大学の近くの本屋さんで偶然見かけたんです。
もう何十年も前なのに、自分がその本屋さんの棚でこの本を見つけて、手に取って、最初のところを読んでみて、得心したのを今でも覚えています。本当に具体的に、どのように悩みに対処するかが書いてあるのです。
デールカーネギーの本です。同じ著者の「人を動かす」のほうが有名ですね。こちらも僕も持っています。でも僕にとっては、この「道は開ける」をぜひ、悩んでいる人に手に取ってもらいたい。そして、第一章と第二章だけでいいので、線を引きながらじっくり読んでほしいです。三章以降ももちろん役に立つのですが、この1,2章は悩む人全員に読んでほしい。僕はもう何十回も読み直しているので、いろいろな色の線が引いてあります。
今日一日の枠の中で
第一章に書いてあるのは、「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の枠の中で生きよう」です。過去にやってきたことへの後悔、そして将来襲ってくるかもしれないことへの恐怖、に震えている人たちの実体験が書かれています。しかし「今日一日の枠の中で生きる」ことの重要性に気づいて、それを愚直に実行する。これは自分でも、特に、先が暗いと思えて仕方がない時にとても役に立つ考えでした。過去はもちろん変えられないし、未来に悩んでもどうしようもない。今自分のできることは、明日も昨日も鉄の扉(鉄の扉ですよ!絶対に開けられないし見えない!見ない見ない!具体的にイメージしてください!)で閉ざして、今日、今できることだけに集中しよう、とういうことです。
悩みを解決するための魔法の公式
第二章は、悩みを解決するための考え方を示しています。それは①起こりうる最悪の事態は何か?を自問する②やむを得ない場合はそれを受け入れる「覚悟」をする③それから落ち着いて最悪事態を好転させる努力をする
ということと書かれています。この考えのポイントは、「最悪の事態を具体的に、本当に自分がそうなってしまうことをイメージして、受け入れる覚悟をする」ことなんです。これができないから、どうしようどうしようと心配して、正しくない行動をしてしまう。最悪の事態を受け入れる覚悟さえできていれば、それ以上に悪くなることはない。なので落ち着いて問題に対処できます。
こんなことが書かれています。自分の表現力不足もあるでしょうが、やはりこれは本で実際の体験談をしっかり読んでほしいです。そうすると腹におちて、本当に役に立つと思います。
古臭いとか説教臭いとか感じるかもしれませんが、これだけのロングセラーになっている意味はある本だと思います。多分大きな本屋さんにはあるし、図書館でも読めるベストセラーだと思うので、読んだことのない方は機会を作ってぜひ手に取ってもらいたいと思います。
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