今日は多くの学校で、1学期終業式でしたね。
お子さんの成績表はご覧になりましたでしょうか。
小学生に成績表が必要か、という議論をツイッターで見たので、自分なりの考えをちょっとだけ書いてみたいと思います。
あくまで自分が子育てしてきた経験からですが、結論としては、小学生のうちは、「相対評価の」成績表は不要だと思います。
早熟かどうかで判断するより自信をつけるのが先
これもあくまで経験の範囲内ですが、小学生くらいの子供だと、まだ物事を理解したことを上手く表現できる子と、理解できているんだけれどもうまく表現できない子で、見かけ上差がついてしまうことがあるような気がします。前者の方がいい成績をつけやすいんですよね。でも後者の子も能力は実は高くて、それを表現できるまでまだ成長できていないだけ、ということもあると思います。子供の段階で、後者に相対評価で悪い点をつけて自信を無くすのは弊害以外の何物でもないと思います。
先生の主観で左右されやすい
(少なくとも公立では)小学校でうけるテストって、ある程度理解ができる子にとってはとても簡単で、テストの点数が上位安定しやすい、つまり差がつきにくいと思います。では何で差をつけるかというと授業でわちゃわちゃ喋ってくる子やぽけーッとしているような子ではなくて、素直に授業で先生の言ったことに反応する子にいい点が行きやすいのではと思います。大昔ですが、予備校の数学の先生がこんなことを言ってました。「僕は小学校の時はとても成績が悪かった。でも中学に入ったら急に成績がトップになった。テストの点はずっと良かったんだけど。小学校の先生は好き嫌いで成績をつけて、中学の先生はテストの点で成績をつけてたからだ。」
今はそんなこともないのかもしれませんが、僕の世代では確かに思い当たる節があります。
自分の経験
小学校2年生の一学期、体育で逆上がりの授業がありました。体育は大好きで得意だったと自分では思っていたんですが、逆上がりだけはどうしてもできなかった。その授業のせいとしか思えないんですが、いつも「良くできました」の成績だった体育が「もっとがんばりましょう」になっていました。
親に成績表を渡すとき悔しくて悔しくて涙が止まらなかったのを今も覚えています。
で、夏休み、毎日一生懸命練習して、ついに逆上がりができるようになりました。
2学期の初め、その続きの授業があったときに得意げにそれを先生に見せたら、「あれ、あんた逆上がりできなかったんだっけ。」全く自分が付けた成績をおぼえていなかったことに、子供心にちょっと呆れたのを思い出しました。
小さい子どもに成績をつけることには、それなりの覚悟と意志があった方がいいと思います。
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