世の中の人は大体二種類に分かれます。犬が好きな人と、興味がない人。(嫌いな人は、そんなにいないと思う。)
実は僕は飼い犬というと、以前実家で飼っていた、ものすごく獰猛な紀州犬しか知りませんでした。実は、その犬に咬まれたことがあります。親が事情で予防接種に連れていけなかったので代わりに連れて行ったら、腹いせに、肘に飛びつかれて咬まれました。紀州犬って、狩りの時、まず前足にかみついて、相手を地面に倒してから喉元を食いちぎってとどめを刺すのがセオリーだそうです。おお怖!!
ということで犬なんてとんでもない、と家族にも言っていたのですが、いろいろ事情があり、飼うことになりました。
キャバリア、という犬種だそうです。おとなしくて素直。吠えない。もちろん咬まない。人懐っこい。人が来ると、知らない人でも、しっぽを振って寄ってくる。
さっきの紀州犬と同じ種類の動物とはとても思えないです。(紀州犬を飼っている方、すいません。なお実家にいた犬は、紀州犬でも、特に気が荒い犬だったようです。番犬としては最高でした。誰も近寄らせません。)
とはいえ、犬を飼うことってコスト的にどうなんだろう、と、一度自分を納得させたい気持ちになりました。(犬が無条件に大好きの方、何考えてるんだ、と思われると思うので、この記事は無視してください)
犬を飼うコスト
まず、ウチの犬は保護犬だったので、引き取りには直接のお金はかかっていません。ただし、保護ボランティアさんが立て替えて行ってくれた、健康診断とワクチン代が確か4万円くらいでした。
あとは、ペット保険が年間3万円くらい(キャバリアは病気にとてもなりやすいので、絶対入るべきだとボランティアさんから強く言われました)、通常の予防接種で年2~3万くらいかな。エサがまた高くついて、その辺の餌だとおなかを壊してしまうので、ちょっとお高めのもの。月5千円くらいかかっていると思います。
あと、お金ではありませんが、一日二回の散歩に家族の誰かが行かなくてはなりません。
定期的に毛の手入れも必要だそうで、ペットショップに連れいていくとまたそれで1回5千円くらいかかるそうです。
うちには猫が以前からいるのですが、猫より犬のほうがはるかにお金も手間もかかりますね。猫はほとんどほったらかしで済むので。
犬を飼うメリット
で、メリットです。可愛いから一緒に暮らしているんだ!という人にとっては何の意味もない内容なのはわかっているのですが、できるだけ定量的にわかるものはないかな、と探していたら、面白いページを見つけました。
「アメリカンケンネルクラブ」という、創立1884年!の歴史ある愛犬家団体のWebページです。
そこに、「犬を飼う、科学的な10のメリット」(うまく翻訳できない)というページがありました。
その10個のメリットとは以下の通りと書いてあります。
- 孤独感を減少させる
- 心臓に良い
- ストレスを軽減する
- (心理面での)危機の対処に貢献
- 運動を促進する
- 魅力的になる(ホント?)
- 社交的になる
- 犬がもっと好きになる(ちょっと意味不明な気が)
- より幸せになる(???)
- 高齢者の認知機能や社会的相互作用を促進する
個人的感想として、ちょっと無理やり感のある項目名もありますが、いくつか引用している論文もあり、いくつかピックアップします。
心臓疾患を減少させる
ここで引用している文書として以下のものがありました。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCOUTCOMES.119.005554
(複数の論文をレビューした結論のようです)
見てみましたが、心臓疾患の減少との相関関係は確かにあるとのことです。但し、因果関係があるかがポイントですよね。(つまり、犬を飼うような人は、飼っていなくても心臓疾患が減少するような生活をしているかもしれないので)。
しかし、書かれている以下の文面を見ると、どうも過去に心臓疾患を起こした人の調査の結果、31%の心臓疾患による死亡を減少させたとの記述があるので、因果関係も見られるということが言えそうです。
“Moreover, when we restricted the analyses to studies evaluating cardiovascular mortality, dog ownership conferred a 31% risk reduction for cardiovascular death (relative risk, 0.69; 95% CI, 0.67–0.71; I2, 5.1%).”
犬はあなたを魅力的にする?
Dogs make you more attractiveと書いてあるのですが、 -even virtutally と続いています(笑)
男性は、犬と一緒だと、女性の電話番号をゲットできる可能性が増えるそうです。ほんとかいな。こういうことが大真面目に書いてあるのが面白いですね。まあでも、そりゃあ、僕だって、単に一人で歩いている人と、犬連れの人だったら、後者の警戒感は減少しますよね。外で歩いている目的がはっきりしているんだから。
犬があなたをより幸せにする?
ここで日本での研究が紹介されていました。
「Dog’s gaze at its owner increases owner’s urinary oxytocin during social interaction」
犬に見つめられると、飼い主にオキシトシン(「幸せホルモン」と言われているそうです)の増大効果が見られた、とのことでした。
確かに、犬と遊んでいると、幸せを感じるかと言われると感じているような、気がします。
とりあえずのまとめ
はっきり数値で表してくれるメリットは、心臓疾患の減少ですかね。なんでも数値化したい病の自分にはちょっと物足りない、と思ったのですが、ふと、家にある、この漫画のセリフを思い出しました。
飼い主の存在を こんなに喜んでくれる生きものは 人間も含めて
他にいないのでは
ないだろうか・・・・
もしも自分が誰からも必要とされていないと
思っている人がいたら・・・
犬を飼うことを
ボクはすすめてあげたい。
確かに、10分くらい見ないだけで探し回り、顔を見るだけでいつも無条件に大喜びしてます。(僕ではなくて妻を、ですが)
まぁとにかく、犬は可愛いです。この記事の動画でも見てみてください。
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