生命保険をやめる意義

マネー・FP

よく考えたら、僕は生命保険を3度解約しています。その背景と、その時思ったこと、今思っていること書きます。今となっては、「みんなやってるから」に流されず、自分でよく考えて行動するべきだったと思います。

最初の契約

実は、就職する前に生命保険に入ったんです。大学生の時、家庭教師をしていたんですよね。そこのお母さんが超大手の生命保険の勧誘のお仕事をされてたんです。絵にかいたような「青田買い(笑)」。

「どうせ就職したらすぐ入るんだし。」と言われ、素直な大学生の僕は赤子の手をひねられるように申込書にハンコを押していました。でも、卒業するまでの保険料は払ってくれるということなので、まぁいいか、という感じでしたね。本当に何も知らない子供でした。

今考えると、あのお母さんもノルマが大変だったんでしょうね。確か、定期保険(つまり掛け捨て分)が2850万円、終身保険が150万円だったと思います。その時は何もわからずに「貯金にもなるから」と言われて、「そんなもんかな」と思っていました。医療保険もつけて、月に12000円くらいだったと思います。終身保険150万って、全然貯金と言えるレベルじゃないですよね(嘘ではないですが)。初任給からいきなりこれだけ天引きされて、とても苦しかったのをおぼえてます。しかし、独り者の学生が3000万円の生命保険をかけるって、本当に意味なかったですね。

それでも新入社員の頃、営業実習先の職場まで生命保険の勧誘員が毎日のように僕たち新入社員を勧誘していたのをおぼえています。先輩も「みんな入るもんだよ」なんて言っていて、今考えたら本当に何だったんだろうと思います。

最初の解約と、次の契約

生命保険って、給与天引きなので、普段は入っていることをあまり意識しないですよね。僕も、毎月12000円ひかれて痛い思いをしているはずなのに、普段あまり気づかず生活していました。

そのまま数年の時が過ぎました。次にやってきたのは、カタカナS生命保険会社の営業の人。今となっては覚えていないのですが、多分会社の誰かが僕の名前を紹介したんだと思います。その人(というよりその保険会社)は紹介、紹介で顧客を広げていくパターンの営業でした。僕も、契約した後しつこくくいさがられて、紹介するだけだからと、同期の人の名前をあげてしまいました。(特に謝礼をもらったとかではないです。またその同僚は、話を聞いたけど結局断ったよ、と言ってました。)

「いい話なんですよ。話を聞くだけでいいですよ」から始まりました。終身保険と定期保険の違い、定期保険は掛け捨てで「定期付終身保険」という名前から誤解して、貯金代わりと思って入る人が多いこと、なんて言われました。今独身だし、こんなに高額を掛け捨てにしておく意味はないですよね、それより終身保険にすれば同じ掛け金で死亡保障は1000万円になりますが、本当に貯金にもなります。ほら、60歳になると支払った額よりこれだけ多いお金が戻ってきますよ(シミュレーションを見せる)。また、今の生命保険は年齢が上がると掛け金が跳ね上がりますよ。その点、ウチの保険は掛け金はずっと据え置きです。というセールストークでした。何十年もたった今でも内容をおぼえています。

そうか、前の保険会社には騙されてた、という気持ちが強くなり、最初の超大手保険会社の保険は解約し、S保険会社に切り替えることにしました。(ちなみに今の契約内容がよくわかっていなくて、最初の超大手保険会社に電話したら、顧客なのに不審電話と間違われてとてもとても不快な思いをしました。こういうのって長い年月経っても覚えてますね。)

追加の生命保険

さて、結婚して子供が二人生まれて、死亡保障1000万円じゃ、足りないな、、、と思い始めました。そこで「自分で調べて」一番安く入れる掛け捨て生命保険を調べて、「けんみん共済」に行きつきました。月に3千円くらいだったかな。。子供が小学校に上がるまで続けていましたが、今は解約しています。これは今でも入っておいてよかったリスクヘッジだと思います。

S生命の解約

さて、今はS生命も最近解約しました。かなり迷ったのですが、終身であっても生命保険に毎月1万円以上を払い続けるより、自己責任で投資に回したほうが期待値が高いことに気づいたのです。気づくのが本当に遅かった、というか、若い頃に自分の頭で物事を考えてこなかった帰結ということでしょう。終身保険は、満期になる数年前から解約時にもらえるお金がグーッと上がってきます。それ以前は下手するとマイナス、マイナスでなくても銀行の普通預金か?と思えるような金利です。僕は金利がここまで下がる前に入っていたので、マイナスにはならなかったのでまだよかったです。

最後に

日本人は保険が好きですよね。僕もそのメンタリティは強く持っているほうだと思います。でも、保険に入ることは実は本当にお金の面では大きな判断になるので、必要性を客観的に調べてから決めるべきだと思います。

僕は「遺族年金」という公的制度があることも知らずに生命保険に入っていました。子供が二人なら、遺族基礎年金が年間約123万円。加えて、遺族厚生年金(平均月収によって違いますが、例えば平均月収40万円なら年額約52万円)

※以下のサイトが分かりやすかったです。

会社員・公務員の遺族年金 支給額はいくら?|会社員・公務員の年金【保険市場】
「一家の大黒柱に何かあったら」と不安になる方は少なくないでしょう。万一のときには、公的年金から残された家族へ遺族年金が支給されます。このコラムでは、会社員・公務員の遺族年金の支給額について紹介していきます。遺族年金の支給額を確認し、保障が十分でない場合には、万一のときに対する備えや対策を準備するようにしましょう。

この年金がもらえる前提で、足りない分を客観的に計算して、その分だけ保険に入るなら入ればいいわけです。

多分上記の情報を若い頃に知っていたら(自分で調べていたら)違う判断になっていたと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました