英語・ぜったい・音読?

英語学習
考える英語学習者
考える英語学習者

音読って、絶対に英語学習に取り入れたほうがいいのかな?具体的にどうやったらいいんだろう。

英語を学習する際は音読が大事だとよく言われますね。「ぜったい音読!」なんて本もあったと思います。

音読は効果的な勉強方法の一つ

確かに、英語を学習するうえで音読はとても有効な方法の一つだと思います。

特に、受験英語で構文解析を中心に勉強してきた人にとっては、日本語訳のためにいわゆる「返り読み」をする癖がついていると言われたりもします。これを矯正する方法の一つとして、音読はとても効果的だと思います。

(念のため補足です。構文解析自体が問題なのではなく、英語を英語の語順で理解する習慣をつけていないことが課題であると思っています。自分の体験からも、昔の受験英語で構文解析をかなり叩き込まれたのですが、それ自体は今でも英語にとても役に立っています。)

英語を英語の語順で理解すること自体は、英語を特に会話で使う時はそれはとても重要です。良く言われますが、日本語に頭の中で訳していたりなんかしたらとても会話が成り立ちません。この「英語の語順で英語を理解すること」の能力向上に音読はとても効果があると思います。

なぜなら、音読することで頭の中に強制的に英語の語順を詰め込むことになり、日本語解釈処理に頭を使わせないように仕向けることができるからです。そして英語理解の回路ができる。良く言われていますが自分の実感としてもこれは正しいと思いました。

自分の場合は、杉田先生のNHKラジオビジネス英語の講座を、毎日、正の字をテキストに書きながら、数十回音読していました。

実際にやっている方は実感されると思うのですが、音読って時間がかかるんです。一度完璧に理解したテキストなのだから、黙読するとサーッと行けるのですが、あえて音読。結構忍耐力がいりました。それを通勤電車などでも(小さい声で)なんとか時間を捻出して、5年分くらい続けていました。英検1級になんとか合格できたのも、この学習が土台だと本当に感謝しています。

しかし、音読の学習では重大な注意点あり

しかし、「音読はやらないほうがいい」という英語の達人の方を、最近、時々SNSなどで見かけるので少し気になっていました。その方々の意見を色々見てみると、「間違った発音の場合、それが強化されてしまう」というご意見が多いようでした。

これは確かにすごく納得しました。

自分の場合は運が良かったんだと思います。学び直しの最初の段階から、いろいろな背景から、発音を改善したい、という思いがあったため、発音の学校に行きました。また、音読する際も、音を意識して行っていました。具体的にはこんな感じです。

①まず録音したラジオの内容を、テキストを見ないで聞いて、書きとる。(ディクテーションというやつです。確実に聞き取れたところは書いてなかったですが、自信のないところを中心に書きとっていました。)

②聞き取れなかった部分を、テキストに波線を引いて、そこも含めて完璧に聞き取れるまで繰り返す。

ここまでやって、やっと音読の下準備が完了です。

③音読する。その際は、その役の人になり切って、耳に残っている音を意識しながら行う。

④音読だけを何度も繰り返すのではなく、その部分の聞き直しも音読の間に挟んで、それを繰り返し行う。

こんな感じでやっていました。シャドウイング(音声に少し遅れて声を出す)というのも学習の途中で知って、なかなか難しかったですが、これも少し取り入れてみたりもしました。

こういう風に、そのテキストの会話文を、音から、徹底的にしゃぶりつくすような勉強の仕方をしていました。

こうやって書いてみると、音読の前の下準備、特に音声を先に頭に入れておくことが重要だった、と言えると思います。

とにかく、発音を意識して、発音を少しでも改善する意識をもって音読を行うことが重要だと思います。これなしで音読するのは、確かに危険な気がします。

自分にあった勉強方法が大事

これは自分の反省点でもあるのですが、やっぱり人にはその人の今までの学習経歴や性質、もっと言えば適性にあった学習法があるので、押しつけは良くないなと最近特に思います。

特に音読は、上記のような発音に注意することもありますし、結構時間がかかる学習法なので、いやいややろうとしても嫌になっちゃう人もいるんじゃないかと思います。実は自分の子供がこれで、音読音読と言い過ぎて、すっかり英語黙読派になってしまいました(涙)

なので、上記に注意する前提で音読をすることはいいと思うのですが、もし自分に合っていないと思ったら、別の方法に切り替えてもいいかもしれません。

ただし、発音を重視して学習すること自体は、全体的な英語学習効率を間違いなく押し上げてくれると思いますので、会話は一生しない、原書だけ読めればいい、という方を除いては、広くお勧めしたいと思います。

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