RESAS(地域経済分析システム)というものをご存じでしょうか。国が作ってくれた、ビッグデータの分析可視化システムです。以下の説明が分かりやすいかと思い引用しました。
地域経済分析システムは、内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)および経済産業省が、産業構造や人口動態、人の流れなどに関する官民のビッグデータを集約し、可視化するシステムとして提供しています。英語表記〔Regional Economy(and)Society Analyzing System〕の頭文字を取って、「RESAS(リーサス)」と呼ばれています。地域経済分析システム(RESAS)とはどのようなサービスですか? | ビジネスQ&A | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]「地域経済分析システム(RESAS)とはどのようなサービスですか?(ビジネスQ&A)」を掲載しています。経営に役立つ最新情報を紹介しています。
と、偉そうなことを書いていますが、僕もきちんと使ったことはありません。試してみたいと思います。
サイトのURLは以下です。
この左上にあるメインメニューを選択すると、以下のメニューが出てきます。
例えば人口マップを選んで市区町村を選択すると、そこの人口ピラミッドが一瞬で表示されます。
市区町村までの単位で、人口ピラミッドが作れるようです。
昔、診断士の研修で、お役所のサイトを探して、Excelにコピペして一生懸命作っていましたが、今はそんなことをする必要がなくなりましたね。(欲を言うと、さらに細かい範囲で作れると、飲食店の商圏分析などに重宝しそうですね。)
他のメニューでは、観光マップ、というメニューに非常に興味を惹かれました。どんなことができるのか見ていきたいと思います。
「観光マップ」を選択すると、こんなサブメニューが出てきます。
各メニューの内容は以下の説明がありました。
メニュー | 内容 |
目的地分析 | 経路検索サービスの利用情報を基に、検索回数の多い観光施設などを表示します。 |
From-to分析(宿泊者) | 指定地域への宿泊者がどの地域から多く来ているのかを表示します。また、性別、参加形態別、宿泊日数別の延べ宿泊者数などで表示します。 |
宿泊施設 | 宿泊施設タイプ別・従業者規模別に宿泊施設数、延べ宿泊者数、定員稼働率、客室稼働率を表示します。 |
外国人訪問分析 | 国・地域別、訪日目的別の外国人の訪問人数と四半期毎の推移を表示します。 |
外国人滞在分析 | 訪日外国人の滞在状況を昼・夜に分けて表示します。 |
外国人メッシュ | 各地点の外国人訪問客のうち、1時間以上そのメッシュの範囲に滞在した人数を表示します。 |
外国人入出国空港分析 | 訪日外国人の流動データを基に、外国人訪問客がどの空港を利用して入出国したのかを訪日中に訪問した都道府県ごとに表示します。 |
外国人移動相関分析 | 訪日外国人の流動データを基に、外国人訪問客がその地域を訪問する直前・直後に滞在した都道府県を表示します。 |
色々と分析できそうですね。
まずは、上から、目的地分析を見てみます。
メニューを選ぶと、いきなりこのようなマップが出てきます。
メニューの説明によると「経路検索サービスの利用情報を基に、検索回数の多い観光施設などを表示します。」とのことです。赤が強いところほど、カーナビで沢山検索されているということのようです。活用方法としては、どうでしょう。観光ルートを考える時に、重要で人気のある観光施設をしっかり押さえたルートを考えることなどに使えそうですね。
他のメニューも見てみます。「宿泊施設」というメニューは、選択した地域(都道府県別)の、宿泊施設タイプ別の施設数の推移を棒グラフで表示してくれます。東京都だと以下のグラフでした。
2019年に非常に数が増えてますね。東京オリンピックを見越しての事なのでは、と思います。コロナのために残念なことになってしまいましたが。
補足:いわゆる「民泊」は、2018年年に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されたので、急激に伸びている紫色の「簡易宿所」は、それが当たるのかと思いましたが、注釈を見ると「簡易宿所:宿泊する場所を多数の人で共用する構造及び設備を主とする施設を設け、宿泊料を受けて、人を宿泊させる営業のもの(ベッドハウス、山小屋、カプセルホテルなど)」となっていたので違うようでした。
他には、「外国人入出国空港分析」として、ある空港に着いた外国人がどの都道府県に多く行っているかの分析や、外国人が滞在した地域のヒートマップなども表示できます。ただこれはちょっと自分には、具体的な用途がまだイメージできませんでした。
とにかく、データとしてこれだけそろっていて可視化できるサイトはないと思うので、これから活用していきたいと思います。
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